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2012年07月 アーカイブ

2012年07月04日

文楽を救うには、松竹株式会社の恩返しが必要では?

 ブログサイト「アゴラ」に島田裕巳による中途半端な文楽擁護論『文楽を救うには、歌舞伎の恩返し』が掲載されているので、コメントがてらの駄文を書きます。

 島田氏の問題提起はいいとして、ブログ記事を通して時制がバラバラなのが残念です。確かに昔は世間を騒がす事件がすぐに歌舞伎でも文楽でも舞台化されたような時代はありました。でも、戦後の役者は河原乞食ではなく人間国宝に指定されることもある歌舞伎俳優。歌舞伎は、日本政府の援助などを得て外国公演もする《ニッポンの芸能》なのです。夏が来て、今年もすでに公文協による歌舞伎の地方巡業が始まりました。そんな俳優が、東電女性社員殺人事件やら、不美人でありながら結婚詐欺をはたらいた上、連続殺人をしたという女性の話やら、下世話な素材の演目を出せるはずがありません。日本の古典芸能はオペラではありません。

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2012年07月06日

猿翁、中車(香川照之)は歌舞伎のためになっているのか

 先月の澤瀉屋襲名披露興行初日もそうでしたが、今月も猿翁と息子・中車の“共演”だけが話題になっています。正確には断絶を乗り越えた親子と今月限定とはいえ市川宗家(團十郎・海老蔵)の出演の両方が取り上げられられましたが、相変わらず、亀治郎が猿之助になったことはスルーされまくりです。歌舞伎役者が名前を継いだことよりも、40歳を過ぎて息子のため親のため歌舞伎俳優デビューを決心した香川照之のニュースバリューは認めるが、あまりにも新・猿之助が気の毒に思えてなりません。

 個人的には父親としての役割を果たしてこなかった男に、人間としての魅力は感じません。香川照之は生まれた時から父親がいなかったからこその父親へあのような感情を抱いていたのかもしれませんが、本当に「美談」なのでしょうか。

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