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ぼやきます(小姑風 or ミス・ミナコ・ サイトウ風)

 歌舞伎や文楽を観るために着物をお召しになることに、反対はしません。でも、桐の箪笥などできちんと保管していない着物を出してそのまま着ると、折りジワが見苦しいのです。襟の後ろの下など、着ている本人からは見えなくても後の席から丸見えです。箪笥をお持ちでないなら、せめて前日に収納ボックスからでもお出しになり、ファブリーズ臭いアパートの一室でもかまいませんから、衣紋掛けにでも通しておきましょう。モスボール臭いコートをお召しになる方もいらっしゃいますが、樟脳を知らないなら、モスボール臭いコートも、お召しになる前日に、陰干しするのがマナーです。

 歌舞伎座の、しかも一等席に座りながら、休憩時間に利用する化粧室の場所が分かっていないのは、非常に恥ずかしいことです。「トイレどこ?」という質問は、場慣れしてないことがバレるだけではなく、歌舞伎に興味が無いことを大々的に宣伝するようなもので、周囲から瞬間的に軽蔑されます。ホームページなどでチェックしてから出かけましょう。

 これは古典芸能に限ったことではありませんが、ある程度以上の年齢の女性が、男性と同伴で劇場へ入り、席までやってきてからコートを脱ぐことも、非常に見苦しいことです。歌舞伎座の1階桟敷席にでも座るのでない限り、持ち物は最小限にしてから着席したいもの。同伴の男性も、ロビーで女性のコートを脱がせるような場慣れした人でないことが、すぐに分かってしまいます。歌舞伎座でも国立劇場でもコインロッカーがありますから、利用しましょう。国立劇場の場合、10円で利用できます。また、傘立てもありますので利用したいもの。国立は外にあります。歌舞伎座は地下に設置されています。あまり人通りの無い空間で、知る人も少ない場所ですが。(壁の向こう側が花道の真下にある通路であることを知る人は、もっと少ないことでしょう。)

 これは歌舞伎座でよく見かける現象ですが、3階席のお客さんが、一階の舞台額縁と桟敷席の間にある通路を塞ぐように立って、あー、1階だとこんな風なんだ、舞台が近いね、とウィンドウショッピングされるのをよく見かけます。ご本人たちは、きっと「すごいね」とお話しされているんでしょうが、1階席に座っている者としては、「ギブミーして」と言われた進駐軍アメリカ兵の気持ちに近い感情が湧いてまいります。

 お芝居を見慣れていないオバサマでなおかつ、ハンドバッグをあまり数お持ちでない方なのでしょうか、お芝居を観るとわかっていてわざわざチャック(現代語訳:ファスナー)付きのものをお持ちなる方がいらっしゃいますが、やめていただきたいと思います。治安の悪い町にでもお住まいなのでしょうか。本当に大切なものを入れる所だけにチャックが付いているものをお持ちならないため、つまらないものの出し入れの度にチャックを開け閉めするのは、音がしてマナー違反です。かぶりつきでそんなことをする非常識な方は見ていて気の毒です。歌舞伎を観るだけのお金はあっても、マナーも常識もお持ちにならず、本当に場違いな哀れが漂ってしまいます。お芝居など見慣れてないから、余計な出し入れが生じるのでしょうが、お芝居に集中できるほどの教育も受けていないであれば、尿漏れしたフリでもして退出願いたいものです。

 最後のお願いは、これから春になり夏となると必要なむだ毛の処理です。確かに、歌舞伎や文楽を観るために脇毛の処理は不要かもしません。でも、お膝はバッグを置いたり大切な場所。それなのに、普段は立ち仕事などで見えないからと、無精して膝から下のむだ毛だけ処理する人がいますが、膝丈のスカートは、座ると膝上も露出します。黒タイツならともかく、普通のパンストや生脚では、無精がバレてしまいます。高価な洋服やバッグを身にまとい、歌舞伎座の1階1等席に座るとステータスを感じてしまう30代のおひとり様は、もう珍しくもなんともありませんが、ちょっとしたことで無精したり、気づかなかったりすることで育ちがバレて、とんだ『すし屋』になります。お里が哀れ。

(よ)

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2009年02月24日 18:33に投稿されたエントリーのページです。

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