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戸板康二・著「歌舞伎の周囲」

昨年、鎌倉へ出かけた際、古本屋さんで戸板康二・著「歌舞伎の周圍」(圍は囲の旧字)という昭和23年に出版された本を見つけて買いました。

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古い役者の話も多く、幻の名優のことや、戦後の歌舞伎を取りまく状況などが伝わってくる本です。団塊の世代が古典芸能を見向きもしない世代である、と言われることもあるのは、戦後日本の文化的環境を反映しているだけなのか、とも思わせます。

さて、その中で個人的に一番おもしかったのが、この章。

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後年や現在の名前で言うところの「梅幸・歌右衛門・雀右衛門」に関する記述です。驚くべきことは、従軍により6年間も空白期間があり、尚かつ戦後、復員してから女形に転向した友右衛門(現・雀右衛門)が梅幸や歌右衛門と同列にこの時点で語られていること。本当にすごいことだと思います。

そんな従軍経験もある雀右衛門さんですが、数年前、楽屋入りする際、握手させていただいたことがあります。手のひらが綿のように柔らかかったです。

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2007年05月01日 12:13に投稿されたエントリーのページです。

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