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市村萬次郎

来月の團菊祭、夜の部を観る予定はないのですが、先日届いた歌舞伎会の会報「ほうおう」にインタビュー記事が載っていたので一言。

萬次郎さん、以前はあまり好きな役者ではありませんでした。片岡我當と並ぶ大声俳優、位にしか。でも、最近の舞台ではすごくいい感じで脇役。そのインタビュー記事の4ページに、“女方”の衣装で青空を見ると「年も取ってきた男が何て不思議なことをやっているだろうと思います。自然を感じた瞬間に違和感を覚える。特殊な世界なんですよね」と語っています。エッセー書かせたら賞のひとつやふたつ、軽く取るのでは、と思えます。

記事には書かれていませんが、パルコで上演された三谷幸喜による新作歌舞伎「決闘!高田馬場」に萬次郎さんが出ることになったのは三谷幸喜が新橋演舞場で「児雷也」を観た時、萬次郎さんの声に惚れて出演をお願いしたのだとか。

歌舞伎の場合、主役しかしちゃいけないような幹部俳優がいる一方で、以前は我童さん、権ちゃん、延若さんといった、主役と脇役を往来できるような役者さんもいました。数年前から、いわゆる「中の人達」がいないので出せない芝居が増えてきた、とも言われています。メディアが海老蔵や勘三郎といった主役を勤める幹部俳優を取り上げるのは結構ですが、見物までが萬次郎さんや亀蔵市蔵兄弟や左團次さんのような役者さんや名題役者の力を見る目を持たなかったら歌舞伎の衰退は地球環境以上に加速的に早まるであろう、というのが持論です。

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2007年04月08日 11:55に投稿されたエントリーのページです。

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