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通訳演習にお勧めのWHOサイト

 新型インフルエンザ[A(H1N1)型]感染事例が最初にメキシコで報告されてから、WHOのサイトでは、"Pandemic (H1N1) 2009 press briefings"として適宜、情報提供をおこなっています。テレビメディアなどにはリアルタイム中継で流れていると思われますが、一般のインターネット利用者には "virtual press conference" の直後に音声のみがmp3ファイルとしてアップロードされ、だいたい1〜2日後にトランスクリプションがPDFファイルとしてアップロードされますので、ヒアリングだけの練習にも使えます。

 フォーマットとしては、新型インフルエンザですっかりお馴染みになったフクダ・ケイジ博士などがブリーフィングをして、後半、電話にて世界中の記者から質問を受け付け、ブリーフィンをした担当者が回答します。フクダ博士などWHOの担当者も国際的で、英語で質問する記者も国際的ですから、いろいろな発音を聴き取る練習にもなります。11月12日のブリーフィングでは以前、別のエントリーで書かせていただいた進藤奈邦子博士が Dr. Nikki Shindo として登場されていました。ゆっくりとした語り口で、日系アメリカ人的な発音のフクダ博士とは異なる日本人的な発音で、そつなくこなされていました。英語ノンネイティブ・スピーカーの発音にどれだけ耐性があるのかチェックされたい方にも勧めます。

 開催頻度は感染状況によって連日だったり月1回だったりしますが、最近は週1回の更新となっています。新型インフルエンザ発生直後からの流れに興味があれば、4月分からの音声ファイルとPDFファイルをダウンロードすることができます。

 水疱瘡とはしか、どっちが chicken pox で、どっちが measles だったか口にする前はいつも考えてしまうようなレベルの自分には結構、刺激的な教材です。英語そのものは複雑でないとはいえ、WHOとして誤解を与えないよう表現を選びながら語る話者の意図をくみながら、病名など医学用語も適切に訳そうと思うと、冷や汗が出る部分もあります。基本的な知識や表現・用語が入っていないと、なかなか思うようには通訳できません。

WHO | Pandemic (H1N1) 2009 Press Briefings
http://www.who.int/mediacentre/multimedia/swineflupressbriefings/en/index.html

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2009年11月28日 12:12に投稿されたエントリーのページです。

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