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2009年10月 アーカイブ

2009年10月03日

The IOC

 契約書等の翻訳をされている方ならば、今更そんなこと、と軽蔑されるかもしれませんが、通訳者として英語をつかっているとおろそかになりがちなのが、どの組織(entity)に定冠詞を付けるか付けないか。

 本日未明以来、日本でもアメリカでも2016年夏のオリンピック開催に向けた招致活動が失敗におわったことがトップニュースとなっていますが、アメリカのニュース番組で専門家によるコメントを聴いていると、国際オリンピック委員会(IOC)には必ず "the" が付いていて、アメリカ合衆国オリンピック委員会である USOC には付いていなかったりします。

 通訳者でも英語ネイティブの校正者でも、そういうディテールに気付き注意してくれたり教えてくれる人たちは同僚としてありがたい存在です。自分も、まだまだフリーハンドで通訳していた若い頃、アメリカ人の同僚から教えていただけたことは幸運だったと思います。

2009年10月05日

とある地方の通訳講座

 昔むかしのこと。通訳者としての経験がまだ浅かった頃、当時在住していた県主催のボランティア通訳講座で講師を務めたことがあります。受講は無料(もしくは低額だったと思います)でも講師には県から謝礼が出る、ということで、引越貧乏だった私は、喜んで先輩通訳者からの誘いに乗りました。

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2009年10月10日

冷静な考察〜塩野七生・著『男たちへ』

 塩野七生・著のエッセー集『男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章』(文春文庫)に「外国語を話すこと、など」という章があり、外国語能力をとりまく感情や事実を的確に指摘しておもしろかったです。

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2009年10月15日

元留学生として思うこと

 今年に入ってから、オーストラリア国内においてアジア系の留学生が襲撃される事件が頻繁に報道されるようになりました。(といっても、普通の日本国内向けのニュースではあまり見かけませんが。)

 特にインド系留学生への暴力が顕著なようで、カレー・バッシングとまで呼ばれています。中国人留学生への襲撃もあって、インドと中国の両政府がオーストラリア政府に抗議した、とも報道されました。私がこの件に関して知ってから半年くらいが経過しましたが、現地で収束した、という話は聴きませんし、数ヶ月も経過しているのに、インド人と中国人の留学生がそれぞれ、抗議デモをした、というニュースまで見かけました。

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2009年10月20日

松崎久純・著『究極の速読法』

 通訳者むけに書かれた本ではありませんが、松崎久純・著『究極の速読法 リーディングハニー6つのステップ』
は、会議前に大量の資料を渡されてもあわてないための“読み方”が書かれています。

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2009年10月25日

同時通訳で不機嫌になる理由?

 林秀彦・著『おテレビ様と日本人』におもしろい記述があったので引用します。

(略)FM東京というラジオ局では、ディスク・ジョッキーのようなこともした。その経験から言えることは、電波に身をさらしたとたん、人間は生々しさを失う。人間ではなく、何か別の生き物、一種の怪物に化身する。それは、すべての状況が人間であることを阻止することから生じる。いくら抵抗しても無駄である。物理的に無理なのだ。ラジオですら、放送ブースに入り、マイクの前に立つなり座るなりしたとたん、人間は生々しさを失い、非人間化する。(p.80)

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