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フリチン通訳

 これまでの通訳業務で一番ヘンなシチュエーションは?と訊かれれば、温泉で全裸通訳したことです、と答えます。某アメリカのネットワークTVスポーツ部門からトップが視察のため来日され、温泉を体験されたいとのことで英語を話さない日本人担当者と一緒に入浴し、説明などを通訳しました。温泉は初体験の社長さんでしたが、野球選手でもあったので温泉での入浴が体にいいことは理解されていたのでラクといえばラクでしたが、冬期ならではの湯煙と屋内の浴室独特のエコーがかなり入っていたことは覚えています。

 通訳者といえば、同時通訳ブースや、会議室でプロフェッショナルな仕事をする専門家、と思われるかもしれませんが、そこまでのレベルへ行くまでには、いろんな仕事をこなす必要がある場合も多いのです。

 自分はしたことありませんが、レストランの専門家が肉の質を視察するため屠殺場へ行くことになり、あえて男性通訳者と手配したそうですが、独特の光景にかなりゲンナリだったそうです。女性通訳者ならば、パーティーでの通訳業務などがあるのでしょうが、男の場合はそういうチャンスが少なかったりするので、温泉や屠殺場が派遣先となることもあるのです。スケジュールの関係で対応できませんでしたが、男ばかりの競輪選手養成所のような所へ「男だから」行ってくれ、という打診を受けたこともあります。

 知り合いの女性通訳者(元)はフィンランドへ出張した際、同僚たちと《混浴》のサウナを体験し、帰国後、男性の担当者にさんざん言われてましたが、今なら立派なセクハラ。衣装合わせをしていてズボンを下ろすように指示したところノーパン主義の人だったようで、外国人男性エンターテーナーの裸を見てしまった女性通訳者もいます。

 若い頃に観たポルノ作品に、当時は未成年であることを隠していた某アメリカ人女優を日本人男優とからませる、という企画ものがあり、思いっきり「本番」ありの現場に女性通訳者入っていました。声しか聞こえない存在ですが、そこまでドキュメンタリー・タッチにしたかったのでしょう、通訳の声も、監督が通訳者に対して完全逐次で通訳するように指示する声もしっかり入っているのが印象的でした。

 シモネタでまとめるための苦し紛れコメントに聞こえるかもしれませんが、通訳者たるもの、どんな状況でどんな通訳でもできるように度胸をつけておく必要がるとは常々おもっています。仕事を選べるようになるまでは依頼された案件を【断る】勇気がないことが多いと思うのです。受けて後悔した仕事の数、普通じゃない状況での通訳件数などを重ねてレベルアップするのも通訳の道だと思います。

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2008年08月02日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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