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2008年04月 アーカイブ

2008年04月04日

とあるコメントへの返信

 つい先ほど、このブログの内容、特に具体性についてコメントをいただきました。一部、かなり批判的な文面でもありますが、お世辞抜きに心より感謝いたします。

 あえてコメントをそのまま掲載しませんが、心のこもったご意見ですのでエントリー(書き込み)の形でお答えしたいと思います。

 まず、最近の内容が荒れている、という部分ですが、正確に見抜いていられます。早速ですが一部、削除やリライトさせていただきました。

 また「下手な翻訳者」があまりにも具体的すぎる、とのことですが、あれでもかなり控えめにしたつもりです。ただ、具体例がないとどれ程ひどいものか理解していただけない部分もあるかと思い、あえて例を数件あげました。エージェントの営業担当者には対面でクレームしました。あんな使い物にならない英訳でも、いったん作業をさせてしまうと下請け法の関係で受け取り拒否はできませんので、そういった意味での怒りも露にして抗議しました。品質管理があまりにも杜撰だからです。(余談ですが、知り合いの同業者は身近な問題にもかかわらず、あのエントリーを読んで、かなりウケていました。)

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書籍「英語通訳への道」(改訂版)

 改訂されCD1枚付きとなった「英語通訳への道」(大修館書店 )を読みました。既に同時通訳者として経験を積んでいる者でも参考になりますが、英語の会議通訳者になりたいと思っている方には推薦します。今をときめくベテラン、トップクラスの通訳者も寄稿しています。

 同書を読んで思ったことを少し書きます。

 まず、同時通訳者の必須アイテムの中に自分専用のイヤホンのことが書かれていて、ステレオ/モノラル、ジャックの大小も用意しておくことと、と書かれていて、「やっぱりそうだよね」とつぶやいてしまいました。社内の同時通訳ブースだけではなく社外のブースでの仕事をお依頼した際、何度このジャック問題について繰り返したことか。

 要するに標準(大)と iPod などでおなじみのミニジャック(小)の両方があるのですが、この基本情報を知らない同時通訳者や彼らの手配をおこなうエージェントがあまりも多いのです。ひどい場合だとエージェントに説明して数日後、通訳者からの質問です、と同じ質問をされたことも一度や二度ではありません。

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2008年04月05日

とあるコメントへの返信(2)

 昨日のエントリーに対して再度、コメントをいただきました。わざわざ気にかけていただく程の価値があるブログでも人間でもないのに、メッセージを書く時間をとり、送信したいただいたことに心より感謝いたします。

 さて、私が責任感が強すぎるのでは、というご指摘も全くその通りでして、自分でもどうにかならないかと思ってます。冗談が大好きで、高田純次のDVD「適当伝説」をいち早く買って、大笑いしながら見るくらい「適当さ」にはあこがれています。社外会議だとネクタイ締めないし、クールビズが始まると人より早く適当な服装になって若い女性社員から「リストラになったおじさんみたい」と言われるくらいで、通訳が仕事だと知らない人が見たら、かなり???な存在だと思います。

 でも、通訳に入ってしまうとスイッチが入ってしまうようです。だから余計に疲れます。コメントされた方は本当によく見抜いていらっしゃいます。近所にいい整体師さんがいるので、つい、そういう方法で解消してしまうのも、場合によっては、よくない方法なのでしょう。

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依頼案件を断る権利と勇気

 このエントリーもコメントへの返信として書かせていただきますが、私も常々おもっていることです。

 フリーの通訳者であれ翻訳者であれ、やはり得手不得手があるものです。また、能力とは別の処理スピードというものがあるのですから、案件や条件によっては仕事を断る勇気を持っていただきたいと考えています。仮に資料や用語集が事前に揃っていたところで、この元素や金属がどういう状況下でどういう化学反応をするのか、いや、基本的に何色なのか、なんてことを知らない人が担当されると専門家ばかりの会議では迷惑になる、というのを聞いたこともあります。

 高度な会議はともかく、会社の社内会議で通訳をお願いする案件でも本当は断るなら断っていただきたい、と思って発注することもあるのです、実は。

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2008年04月06日

酔拳通訳

 古い話で恐縮ですが、ジャッキー・チェン主演の映画に『ドランクモンキー 酔拳』という、酔うと強くなる若者の話がありますが、自分の通訳も似たようなものがあるのか、と思えることがあります。通訳の質が向上するわけではありません。ただ、酔ってても通訳はできるようです。【注:自慢話ではありません。むしろ反省すべき話として書きます。】

 最初に通訳業務を正式に始めた組織の先輩通訳者にリテンション能力が高い人がいました。会食の通訳に一緒に入って驚きました。「お話ししたいことが3つあります」という発言があると、メモ帳に点を3つ書いて終わり。逐次通訳ですから数分間の発言が終わってから訳すのですが、見事に英語に通訳してたのですから。

 衝撃的でした。その先輩通訳が酔っていたようなことはありませんが、堅苦しくない雰囲気とはいえ、きちんとした会食。すごいなぁ、としか表現できませんでした。

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2008年04月18日

落語と通訳

 最近、なぜか落語にちょっとだけはまってます。長瀬のドラマの時も、先月で終わったという朝の連続テレビ小説も、まるで興味はなく、一昨年あたりから知り合いがぽつぽつと寄席デビューしたと聞いても「ふ〜ん」という感じで《ブーム》とはかけ離れた生活をしていました。

 先日、以前は人が入らないことで有名だったという池袋演芸場デビュー。満席で補助席まで出ていてよかった。笑い声が大きいんです。しかも最近は若くなくなったせいか、笑い過ぎると涙まで出る始末。

 で、落語を聞いていてふと思いました。落語と通訳には共通点があるし、通訳者として学ぶべきこと、考えるべきことも多いな、と。特に、必然的な早口を早口と感じさせない話し方があるのだな、という点と、一人で別々の人間の発言を語る必要がある点において。

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