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メタファー

英語のメタファーがよく理解できない通訳者が時々います。

例えば、knock on the door など、英語独特の例えでさえ理解できていないにに「プロ」としてお金もらっている人達がいるのです。イディオムを知っている知らないというレベルならまだいいのですが、こういう感覚が欠けている人達がニュアンスを殺してしまっていると思えることもあります。

例えば、貿易戦争の「戦争」はメタファーです。貿易を戦争に例える政治的な意図があろうがなかろうが、通訳者のようにことばに敏感であるべき人種がメタファーを瞬時に理解できるべきでしょう。(かといって“いわゆる”を連発されると聞き苦しい通訳になりますが。)

"Holy Grail"を連発する営業マンも勘弁していただきたいですが、メタファーをメタファーとして理解できずに訳がズレていること、あるいはズレの原因を分かっていない通訳者も迷惑きわまりない。

あくまで持論であり私見ですが、メタファーやニュアンスが理解できるのは冗談の分かる人だと思うのです。ユーモアのセンスがいい、というのを通訳者の条件に指定していただきたい。通訳中に笑いこけて誤摩化す人も困り者ですが、明らかにユーモアある物言いをしたのにその冗談も理解できないのか無表情のままの通訳者も困ったもの。

通訳は訳すだけであって私見を挟むべきではないですが「女は生む機械」というメタファーを訳す際、発言者が本気で言っているのか冗談とわかってもらえることを前提にあえて言っているものか、といったニュアンスは分かるように訳すのが親切ではなかろうか。言語の違いは文化の違いでもあるのですから、それがAという文化において冗談なのか本気なのかをBという文化から来た人が理解できるようにするのも通訳のうちだと思います。

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2007年03月27日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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