« 通訳者ですが…男です | メイン | 公式な場の通訳だけはしたくない »

英語に訛りは付きもの

スタンダード・イングリッシュ(標準英語)など存在しない!というのが言語学の見解です。

外国人が話す英語を想定しないとしても、そんなものは存在しないのです。

でも、いわゆる「プロ」通訳者(特にあまりレベルの高くない人)には平気で分かりにくかった、と述べるプロらしからなぬ人が多いのです。英語は国際的な言語。よくも悪くも歴史的に国際的に、特にビジネスにおける共通語となっているのですから【英語】の通訳者として有料で仕事を受けるプロである以上、文句を言うな!と言いたい。確かに分かりにくい人はいます。でも、話し手(スピーカー)を選べないのも通訳の宿命。そういう難しさがあるのだから高い時給(ギャラ)を貰えているはずなのに、仕事が終わったとたん主催者(クライアント)に文句を言うようなモラルやマナーの無さの方が訛りある英語よりも恥ずかしい。

出来が悪いと思って反省するのはいいのですが、素直に自分の勉強不足/経験不足を認めるならばまだしも、不本意な通訳の原因を話し手の訛りにするのは止めてもらいたい。そんなことする位であれば、登録エージェントに標準的なアメリカ西海岸英語しか通訳できません、とでも申告しておいてもらいたい。

そういう文句を言う通訳者の英語の発音がいいかといえば、そうでないことが多い。通訳に集中しながら、無表情に、通訳者とは思えないカタカナ発音の人が結構いるのです。他人の発音を批判する前に自分はLとかVとか基本を理解し、自分の発音に反映させていますか?と言いたくなる。

帰国子女が必ずしも日本でプロ通訳者となれない理由として、ベテラン通訳者などは堂々と「正しい日本語が話せないから」といったような発言をされていますが、そういうベテランさん達が本当にまともな発音で英語を使っているのだろうか?と言いたくなる事があります。しかもそういう失礼なステレオタイプに基づいた逸話を西日本アクセントで話しているから笑えます。(ここは東京!全国放送のニュース通訳するならちょっとは考えましょう!)ま、ベテランさんなら事前に会議資料をとことん要求して、出来が悪いと批判させなかったり、エージェントで止めさせたり、批判を受けても資料や準備期間などの不備を指摘すればいいだけで職を失う心配は無い。いいビジネスモデルですな。しかも新参者は気に入った人だけを仲間に入れる“権利”まで有する。

通訳者は「プロ」となった時点で進化が止まるのでは?と言いたくなることがあります。自分のスキルに自身があるからこそ「フリー」となったりするのでしょうが、一般には通訳が出来る人の数が限られているために、ある程度できるからと勘違いしたり、努力をしなくなる人が多いのでは?と思えます。その怠惰で堕落した緊張感と向上心の無さの現れが自身の発音を向上させる努力をしないことであり、自分のリスニング能力をさておいて他人の訛りのある英語を批判するような非常識の実践ではなかろうか?

最近、とある通訳者の発言を聞いて驚きました。ヨーロッパ人の英語を批判するにとどまらず、関西弁の発言者の日本語まで分かりにくかったと批判。悪い人とは思えませんが、容姿も含めて、社会人として、また日本人として、英語を話せる人間として、交友関係や人生経験があまりにも狭いであろう人生を自ら露呈させているような薄幸に唖然。かわいそうと同情したせいか、つい「よかったですよ」を繰り返したら最後は馴れ馴れしい暴言を吐かれてしまいました。通訳者となるために帰国子女であったり留学経験者である必要は無いと言われていますが、関西弁やちょっとした日本語の訛りでさえ理解できない海外生活非経験者もどうかと思います。(日本語だからその通訳者のジェンダーを書かないで済ませられるかと思いましたが、この行動パターン、どう考えても●ですよね。)

通訳はサービス業。人生経験や交友関係など人との関わりが嫌いな人はならない方がいい職業だと思います。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://bobbi.jp/adminsys-blog/mt-tb.cgi/11

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年03月26日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「通訳者ですが…男です」です。

次の投稿は「公式な場の通訳だけはしたくない」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。