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2007年03月 アーカイブ

2007年03月11日

通訳者ですが…男です

日本の同時通訳のはじまりがいつなのかは分かりませんが、戦後の東京裁判にせよ、伝説のアポロ月面着陸テレビ衛星生中継の同時通訳にせよ、黎明期において男性が多かったであろうな、とは思うのですが、今ではすっかり女性の職業としてのイメージがほとんどです。

確かに、あらゆるレベルにおいて女性の方が多い、と言ってもいいでしょう。それ自体は問題ではないと思うのですが、問題にしてくれる人達はいます。

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2007年03月26日

英語に訛りは付きもの

スタンダード・イングリッシュ(標準英語)など存在しない!というのが言語学の見解です。

外国人が話す英語を想定しないとしても、そんなものは存在しないのです。

でも、いわゆる「プロ」通訳者(特にあまりレベルの高くない人)には平気で分かりにくかった、と述べるプロらしからなぬ人が多いのです。英語は国際的な言語。よくも悪くも歴史的に国際的に、特にビジネスにおける共通語となっているのですから【英語】の通訳者として有料で仕事を受けるプロである以上、文句を言うな!と言いたい。確かに分かりにくい人はいます。でも、話し手(スピーカー)を選べないのも通訳の宿命。そういう難しさがあるのだから高い時給(ギャラ)を貰えているはずなのに、仕事が終わったとたん主催者(クライアント)に文句を言うようなモラルやマナーの無さの方が訛りある英語よりも恥ずかしい。

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公式な場の通訳だけはしたくない

EU50yrs.jpg

ローマ条約が締結されてから50周年ということでヨーロッパでもEUがお祝いしておりますが、昨日、東京でも式典とパーティがあり出席いたしました。

EU50yrs2.jpg

安倍総理がスピーチされた際、スピーチ原稿に無いことをアドリブで入れたため、原稿にそった通訳が前提であった通訳者が無言状態になっていました。各国大使がいる中、頭が白くなったのかどうかは分かりませんが、同情しました。そうしたら総理のお付きの人なのか居合わせたお知り合いなのか分かりませんが男性が助け舟。内容的には難しいとは言いがたい“アドリブ”でしたが、固有名詞がふたつも出て、しかも前後関係がちょっと不明であったという不意打ちだったかと思います。

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2007年03月27日

メタファー

英語のメタファーがよく理解できない通訳者が時々います。

例えば、knock on the door など、英語独特の例えでさえ理解できていないにに「プロ」としてお金もらっている人達がいるのです。イディオムを知っている知らないというレベルならまだいいのですが、こういう感覚が欠けている人達がニュアンスを殺してしまっていると思えることもあります。

例えば、貿易戦争の「戦争」はメタファーです。貿易を戦争に例える政治的な意図があろうがなかろうが、通訳者のようにことばに敏感であるべき人種がメタファーを瞬時に理解できるべきでしょう。(かといって“いわゆる”を連発されると聞き苦しい通訳になりますが。)

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2007年03月31日

職業病

都内のとあるホテルの車まわしでの話。

親会社の社長を黒塗りに乗せて、自分は助手席に乗り込み、あわただしく次の訪問先に行かないと、とかなりバタバタしてたのですが、親会社の社長が乗り込み、ウチの黒塗りのドアを閉めようとしていたドアマンに外国人がつまらない質問をして進路妨害されたので、ついつい通訳してしまいました。

ドアマンが仕事をしているのに、超つまらない質問を一瞬待てずに外国人も視野が狭いし、外国人も本当によく利用するホテルでありながら「リムジンバス、このホテルを出たら次はどこのホテルに停まってから成田に行くの?」(答えはそのホテルを出たら次は成田)くらいの英会話ができないドアマンもどうかというか、顧客サービスを考えてないというか。

基本的には頼まれてもタダでは通訳しないのが自分のポリシー。非通訳者が考える程、無神経・無責任にできる業務ではないからです。でも、会社の仕事を半分妨害されそうになり、こっちも時間で動いているのに考える間もなく簡潔に通訳してアホなタイミングでアホな質問する外国人を処理。自分でも助手席に乗り込んでから自分のしたことを認識。

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